ペロブスカイト太陽電池正孔輸送材料

構造式

ペロブスカイト太陽電池正孔輸送材料

Spirokite/スピロカイトは、日本精化株式会社の登録商標です。

基本情報

化学名 2,2',7,7'-テトラキス[N,N-ジ-4-メトキシフェニルアミノ]-9,9'-スピロビフルオレン
CAS番号 207739-72-8
分子式 C81H68N4O8
分子量 1225.43 g/㏖

分析例

外観 白色から淡黄色の結晶
純度(HPLC) 実績:≧99.9%
乾燥減量(%) 実績:≦0.1%
ガラス転移温度Tg(DSC) 125℃
融点Tm(DSC) 251℃
エネルギー準位 HOMO:-4.81 eV、LUMO:-1.85 eV

Spirokite-NSの太陽電池評価

弊社では、製造した材料のペロブスカイト太陽電池セル評価を行い、評価結果を品質向上に役立てています。

変換効率(PCE) 20.0%
短絡電流密度(Jsc) 24.4㎃/㎠
開放電圧(Voc) 1.10V
曲線因子(FF) 0.75
セルサイズ 0.12㎠

※FTO/c-TiO2/meso-TiO2/MAPbI3/Spirokite-NS/Au, 0.12㎠

I-V 曲線
I-V 曲線

期待される使用用途の一例

住宅屋上や壁面での発電、車載、ウェアラブルデバイス、IoTセンサーなど

 ペロブスカイト太陽電池 シリコン太陽電池
重量(一例) 0.25kg/㎡ 22kg/㎡(架台7㎏含む)
発電効率(一例) 26%(セル)
15%(モジュール)
14~20%(モジュール)
発電特性(低照度条件) 発電効率が高い 発電効率が低い
形状 軽量・柔軟 重い・硬い
デバイス・場所 自由度が高い 自由度が低い
製造コスト 低コスト 高コスト
発明 2009年<日本初> 1950年代

ペロブスカイト太陽電池について

  • ペロブスカイトを用いた太陽電池で、正孔輸送材料にSpiro-MeOTADなどを使用します。
  • シリコン型太陽電池に迫る高いエネルギー(光→電気)変換効率を示し、次世代型太陽電池として期待が高まっています。
  • 室内環境のような低照度下でも高い変換効率を示します。

ペロブスカイト太陽電池について、これから先の未来での再生可能エネルギーとしての役割や、その現状と課題などを図やグラフなどを用いてわかりやすく解説しています。

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