Presomeとは…?
リポソーム製造の複雑な操作を大幅に省くことができるプレミックスです。有機溶媒を使わず水溶液を加えて軽く攪拌するだけで、粒子径1㎛程度のMLVリポソーム液が得られます。
この後、必要に応じて目的の粒子径までサイジングすることで要望するリポソームが得られ ます。
Presomeは単に脂質粉末を混合したり、脂質混合溶液から溶媒を除去したものではなく、リポソーム調製用に特別な工程を経た分子レベルの脂質混合物で、リポソーム製造工程の簡略化、大量製造、高濃度液の調製に最適です。
ラボでは様々な手法や装置を駆使して強制的にリポソームを調製できますが、スケールアップ生産を実施する際にはラボでの調製のようには出来ないケースがほとんどです。
リポソーム製造の複雑な操作を大幅に省くことができるプレミックスです。有機溶媒を使わず水溶液を加えて軽く攪拌するだけで、粒子径1㎛程度のMLVリポソーム液が得られます。
この後、必要に応じて目的の粒子径までサイジングすることで要望するリポソームが得られ ます。
Presomeは単に脂質粉末を混合したり、脂質混合溶液から溶媒を除去したものではなく、リポソーム調製用に特別な工程を経た分子レベルの脂質混合物で、リポソーム製造工程の簡略化、大量製造、高濃度液の調製に最適です。
方法 | 概要 | 長所/短所 |
---|---|---|
Bangham法 | クロロホルム等有機溶媒に脂質を溶解、 エバポレーターでナススラスコ中に薄膜を形成し水和。 |
○ラボで比較的簡便 ×有機溶媒を使用する(リポソーム液に残存する) ×超音波処理が必要 ×スケールアップが困難 ×薄膜形成時コレステロール析出の危険性有り |
逆相蒸発法 | クロロホルム等有機溶媒に脂質を溶解させ、 これに水溶液を徐々に加え超音波等で 分散させ、減圧で溶媒を回収する。 |
×有機溶媒を使用する(リポソーム液に残存する) ×超音波処理が必要 |
メカノケミカル法 | 超高圧ホモジナイザー等を用いて剪断力で 微細化していく。 |
○有機溶剤を使用しない ×脂質と水溶液を親和させる為の前処理が必要 ×多くの処理回数が必要 ×スケールアップ時には大がかりな設備が必要 |
リポソーム調製時に有機溶媒を使用するのでリポソーム液に溶媒が残留する、コレステロールが析出する、スケールアップが困難である、設備が大がかりであるなど、問題が沢山あります。
各脂質を単に混合し水和しただけでは主にコレステロールの結晶が整粒時にろ過されてしまい結晶としてフィルター上に残存しました。その結果、リポソーム組成が変わってしまいました。
PresomeACD-1を使用し水和、整粒し得られたリポソーム液は、フィルター上には何も残っておらず、コレステロールも脂質膜の中にとりこまれ、正常にリポソーム化されている事が確認出来ました。
Presomeは各脂質成分を単に混合しただけの物では無く、
分子レベルまで混ざり合った、容易に水和する固体となっている事がわかりました。
Product name | Lipid Content |
---|---|
Presome ACD-1 | HSPC: Cholesterol : MPEG-DSPE |
Presome PPG-Ⅰ | DPPC: Cholesterol : DPPG |
Presome SST-Ⅱ | DSPC: Cholesterol : MPEG-DSPE |
Presome MMG-Ⅱ | DMPC: Cholesterol : DMPG |
Presome EEG-Ⅰ | PCE : Cholesterol : PGE |
Presome TSU | DPPC: Cholesterol |
上記組成は一例です。これら以外に、ご希望の脂質組成での製造が可能です。
脂溶性API等の物質を含めたPresomeも調製可能な場合があります。
Presome ACD-1は東京化成工業株式会社を通じて試薬販売させていただいております。
ご興味をお持ちいただけましたら以下のリンク先をご覧ください。
https://www.tcichemicals.com/JP/ja/p/P2807
もしGMP-gradeの物をお求めでしたら、現在のページの下に記載されているお問い合わせ先よりお尋ねください。
医薬品に用いられるPresomeの生産は、すべての作業を環境管理エリア内で行います。原料を 溶媒に溶解後、CRUXシステムで処理して得られ た物を乾燥機で乾燥し、包装します。
Presomeを製造するプロセスはFDA EMEAに認可されています。