ペロブスカイト太陽電池について
ペロブスカイト太陽電池
のメリット
日本発の技術!4つのメリット
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1
日本発信の技術
ペロブスカイト太陽電池は、日本発の技術、材料を活かして、量産技術の確立、需要の創出、生産体制の整備を三位一体で進め、日本政府は、2030年にはシリコン系太陽電池と同等の発電コスト(14円/kWh)の達成を目標設定しており、早期に社会実装を目指す方針を打ち出しています。
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2
軽量・柔軟性
従来の太陽光パネルに比べて厚さは100分の1、重さは10分の1と薄くて軽いことが特徴です。また、ゆがみに強く「軽くて曲がる太陽電池」として、従来の太陽電池では設置できない場所に設置が可能です。
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3
高変換効率
性能面でもすでに、従来の太陽電池に匹敵するエネルギー変換効率を達成しており、実用化に向けた研究開発が進んでいます。
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4
低製造コスト
製造プロセスは塗布や印刷技術で量産ができ、形成するのは薄い膜なので材料の量も少なく、低コスト化が期待できます。
ペロブスカイト太陽電池について
太陽電池について
太陽電池の分類
太陽電池は、低コストなものから高性能なもの、フレキシブルなものやカラフルなものなど、性能も形態も様々です。
太陽電池はその中に用いられている材料で分類できます。大きく3種類<有機系、化合物系、シリコン系>に分類ができます。現在普及している95%はシリコン系太陽電池です。
この10年で急速に開発が進んでいるのが、日本初の技術であるペロブスカイトとよばれる結晶構造を持つ化合物を用いる「ペロブスカイト太陽電池」です。
ペロブスカイト構造
ペロブスカイト太陽電池について
シリコン太陽電池との比較
屋内でも発電できるペロブスカイト
ペロブスカイト太陽電池は、コーティング技術で加工できる軽量・柔軟な形状をもつ太陽電池です。また、屋内等の低照度条件でも高い発電効率が得られるという特徴をもち、様々なデバイス・場所に広く用いられる新たな再生可能エネルギー技術として期待されています。
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ペロブスカイト
太陽電池シリコン
太陽電池 -
重量(一例)
0.25kg/m2
22kg/m2
(架台7kg含む) -
発電効率(一例)
26% (セル)
15% (モジュール)14-20%
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発電特性
(低照度条件)発電効率が高い
発電効率が低い
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形状
軽量・柔軟
重い・硬い
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デバイス・場所
自由度が高い
自由度が低い
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製造コスト
低コスト
高コスト
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発明
2009年 (日本初)
1950年代
ペロブスカイト太陽電池について
都市への普及に期待
「充電不要」の今後に期待
ペロブスカイト太陽電池は、従来の太陽電池と比較して、より薄く、より軽く、より柔軟な特徴を持つため、これまで設置が困難であった、ビルの壁面・窓、自動車、飛行機&ドローン、IoTセンサー、スマートフォンなど、設置場所を飛躍的に増やせる可能性を秘めています。また、都市部・農村部の屋外・室内に設置されたペロブスカイト太陽電池による電力の地産地消が期待されます。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みについて、二酸化炭素の排出がない太陽光発電は有力な選択肢であり、ペロブスカイト太陽電池は、脱炭素化の実現に必要不可欠な再生可能エネルギーの主力電源化へ向けた次世代太陽電池として期待されています。