日本精化株式会社は国立研究開発法人 産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター 有機系太陽電池研究チーム 村上拓郎研究チーム長、小野澤伸子主任研究員との共同開発として実施した、ペロブスカイト太陽電池の耐久性向上研究の成果がアメリカ化学会の“Applied Energy Materials”に論文として掲載されました。本技術によって従来からの課題であるペロブスカイト太陽電池の耐久性を大幅に向上させることができます。
ACS Applied Energy Materialsへのリンク
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsaem.2c00078
【用語の説明】
◆ペロブスカイト太陽電池
有機と無機の材料で作られるペロブスカイト結晶から成るペロブスカイト層が電子輸送層とホール輸送層に挟まれた構造を有している。ペロブスカイト結晶が光を吸収し、その光エネルギーで負電荷を持つ電子と正電荷を持つホールがペロブスカイト結晶層内で生成する。ここで生成した電子は電子輸送層を通して外部電極に取り出され、同様に生成したホールはホール輸送層を通して外部電極に取り出されることで電流と電圧が発生し、光エネルギーを電気エネルギーに変換することができる。